うつ病

脳内神経伝達物質のバランスの乱れが、うつ病の原因の1つです。
うつ病は憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。しかし、多くの人がこのようなうつ病の症状を気持ちの持ちようと考えてしまうようです。そして、そんなやる気の出ない状態に焦り、さらに無理をして症状を悪化させてしまいます。
もう少し簡単にいうと、うつ病はこころのガソリンが切れて元気がなくなった状態です。ガソリンが切れた状態で車を走らせ続けると車は間違いなく壊れます。うつ病も同じです。こころやからだの様々な症状はガソリンが切れているというサインです。これを無視して無理したために、からだの一部が故障してうつ病になったと考えてみてください。
うつ病でやる気が出ないなどの状態が続いているのは、あなたのこころが弱いからでも、甘えているわけでもありません。ストレスなどによって、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、それによってうつ病が起こるといわれています。“セロトニン”と“ノルアドレナリン”は脳の中で、意欲や活力などを伝達する働きをしているため、この働きが悪くなると憂うつ感などを引き起こしてうつ病の症状があらわれるようになります。そのため、治療でこの脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正することで、うつ病を改善できるのです。

周囲の人の対応の具体的なポイントには次のようなものがあります。
●  “頑張りたくても頑張れない”うつ病患者さんにとって、「頑張って」などという励ましの言葉は逆効果です
●  夕食のメニューなどの生活の小さなことでも、考えや決断を求めることはなるべく避けましょう
●  外出や運動を無理にすすめず、とにかくゆっくり休ませましょう
●  「仕事を辞めるかどうか」というような、重要な決定は先のばしにさせましょう
家事などの日常生活上の負担を減らしてあげましょう
●  医師により多くの情報を正確に伝えるために、できるだけ病医院に付き添い、受診に同席しましょう
●  自己判断で医師・鍼灸師の治療をやめると回復を遅らせてしまうため、きちんと治療を続けるように気をつけてあげましょう

周囲の人にできる一番のサポートは、うつ病が単にこころの問題でなく治療が必要であることを理解することです。

治療のポイント
うつ病治療のポイントは「休養」と医師・鍼灸師による治療が大切です。
うつ病の治療の基本は休養と、医師・鍼灸師による連携による治療が大切です。
まず十分な休養をとることが大切です。あなたが抱えている仕事や家事などの荷物を少しの間おろして、疲れたこころとからだを十分に休めてあげましょう。それと併行して、医師・鍼灸師による治療で脳内神経伝達物質のバランスの乱れを調整します。どんなにからだやこころを休めても、からだの中で起こっている異常をきちんと修正しなければうつ病は治りません。また他の病気と同様に、放っておくとますます悪化してしまいます。
病医院・鍼灸院での診察から治療までの流れは普段風邪などで病医院・鍼灸院へ行ったときと同じで、十分な問診を行ったあと、カウンセリング・鍼灸による治療が行われるようになります。
主な問診の内容は、「どんな症状があるのか」、「いつごろからそのような症状が出るようになったのか」、「大きな環境の変化などはなかったか」などの話しを聞きながらうつ病になるまでの原因を探していきます。
治るまでにある程度の時間はかかりますが、うつ病は早期発見と適切な治療を受ければ治る病気です。うつ病が「病気」であることを理解して、焦らずじっくり治療に取り組むことが大切です