食物繊維


食物繊維とは、食品の成分のうち、消化されない成分のことです。
食物繊維には、水に溶ける「水溶性」と水に溶けない「水不溶性」とにわけられます。
 水溶性食物繊維は、消化管の中で高粘度のゲル状となり、胃から小腸にかけての食べ物の移動を緩やかにし、消化吸収を緩慢にします。その結果、血液中にブドウ糖が吸収される速度も緩慢になり、血糖値が急激に上昇することを抑えてくれるのです。このように、食物繊維を十分にとって血糖値の上昇を抑えることは、糖尿病の予防に効果あります。
 食物繊維をたくさんとると、繊維がコレストロールを吸収して排泄し、動脈硬化を抑える働きをします。

水不溶性食物繊維は保水性があるので、スポンジのように水分を吸収して膨らみます。小腸は、こうして軟らかく大きくなった食物繊維を邪魔者扱いし、回腸から大腸へ早く送ろうとします。そのため食物繊維が多いと、腸の蠕動運動も助長され、便がでやすくなります。
大腸内にある腸内細菌は食物繊維を分解して、エネルギー源として利用していますが、同時に生じる各種物質が大腸の粘膜を刺激して排便を促がし、便秘を予防する働きをしています。
 発ガン物質などの、腸内の有害物質を体外へ排出させる働きを持っています。ですから、食物繊維が不足すると便秘になりやすく、大腸がんの原因ともなります。